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株価暴落時につみたて投資家がするべき3つのこと

新型コロナウイルスの蔓延により、2020年3月はコロナショックと言われるほど株価が大きく下がりました。

ダウ平均は7日続落し週間下落率は12%超え。リーマン・ショック直後の2008年10月以来というお話です。ドル円の為替はコロナショック前1ヶ月と比べると108円台でほとんど変わっていない(短期的には112円まで円安に動いたあと円高に振れていますが)のが幸いといったところ。

私はインデックスファンドのつみたて投資を行っており、放ったらかしが基本なのですが、実際このように株価暴落など、大きく相場が動いた時に、つみたて投資家は何をすれば良いのでしょうか。

日経電子版「米国市場にコロナショック 記録ずくめの1週間」より

株価暴落時につみたて投資家がするべきこと

私のようなつみたて投資スタイルで、短期の株価の変動は気にしないと言っている投資家も、株価の暴落時には是非やった方が良い事があります。

資産状況の正確な把握
自分と家族のリスク許容度の確認
相場の経験を記録する

株価が大きく下がったと騒がれている際に、その場の感情であわてて行動してはろくな事になりません。まずは落ち着いて資産状況(家計全体)を確認しましょう。

その際に、現在の資産残高がさらに30%下がっても大丈夫か?を考えます(金額ベースでも。既に減ってしまったものは仕方がないので、これから更に下がっても大丈夫かが重要)。

暴落時には真のリスク許容度が試されますし、自分は大丈夫でも奥さんは許容できない場合もあります。リスクを取りすぎていると感じるなら、現金比率やアセットアロケーションを見直す良い機会です。

もう一つ。今の状況で何を考え、どのような行動を取ったのかを記録しておくことで、今後は何を準備しておくべきか、同じ状況になったらどう対処すればよいかが明らかになります。

自身の経験から学んだことは、書籍等から得た知識とは違う価値がありますよ。

資産状況とリスク許容度の確認

さて、我が家では通常は四半期毎にしか資産状況を確認しないのですが、状況を把握するため、2月末の資産状況を確認しました。リスク資産ポートフォリオ全体の2月の騰落率は-7.11%。年初来では-6.05%となりました。

リーマンショックの時はあっさりと事前に想定していたリスク範囲(マイナス30%)を超えて行き、非常にあわてた覚えがありますが、今回は意外と減っていません。通常想定される変動です。

ただ、実際には単月でこれだけ下がるのはこの10年で1~2回程度と珍しいですね。

リーマンショックの当時と違うのは、これまで上げ相場が続いており、昨年の10月頃に戻っただけとも言える点です(後述しますが、リーマンショック時は1年以上前からだらだらと下げた後でガツンとトドメを刺され、職が無くなる等実生活にも影響があったので状況が全く違います。もちろん原因も違うのですが)。

現状はつみたて投資家にとっては、それほど問題ではなく、騒いでいるのはメディアとレバレッジをかけた投資をしている方でしょうか(この先どうなるかはわからないけれど)。

我が家のリスク資産の配分は、日本株11%、外国株64%(先進国株45%、新興国株19%)、日本債券20%、外国債券5%。特にリバランスが必要な状態ではありませんでした。

過去の暴落を振り返る

最近の〇〇ショックと言われるものでは、2015年のチャイナ・ショックが記憶に新しいところです。

この時どうだったかと言うと、2015年8月24日の1日でNY株が一時1000ドル超の下げ、ドル円も116円台と5円以上円高が進むという状況でした。

我が家のリスク資産は2015年8月の単月で-4.6%。この時は、つみたて投資では特に何か対策をするような場面はありませんでした。

リーマンショックの時は、チャイナショックやコロナショックとはかなり様子が違っていて、リーマンショックの半年前の2008年3月の時点で、私のリスク資産はピークから既に30%弱下がっている状況でした。

私はこの当時、投資を始めて初めて経験する暴落で、円高株安はチャンス!と、海外ETFを買い付けてみたり、臨時の追加投資をやったんですね。で、リーマンショック本番の急落が来たときには、もう何も出来ない状態で呆然としていました。

過去の暴落の経験から学んだこと

分散投資はリスクを限定するのに有効である
買うタイミングも分散させる
金融機関の信用リスクに注意する

過去の暴落(特にリーマンショック)を経験してから、いつも言っていることの繰り返しになりますが、何がきっかけで企業の破綻や、場合によっては国の凋落が起こるか分かりません。

この先、二番底に向かって大きく下がるのか、あるいは直ぐに回復するのか、誰も未来はわかりません。

市場から退場することなく投資を継続するために、何が起こっても対処できるように(大きな失敗をしないように)と考えると、欲をかかずに世界中の株式に広く分散投資することが一つの解だと思っています。

また、長期投資では一括投資が有効とは言え、大きな含み損をかかえると投資そのものを継続するメンタルが保てない可能性もあります。

つみたて投資というのは一括投資に比べて決して有利な投資法ではありませんが、比較的誰でも投資を継続できるという点で優れた仕組みの一つです。

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じゅん@

アラフィフ会社員、既婚子なし、共働き。2006年から貯蓄と並行して低コストインデックス投信のつみたて投資を行っており、インデックス投資歴19年目。投資ブログを書き始めたのも同時期です。
国際分散投資派のほったらかし投資スタイルで資産形成を実践します。

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