アセットマネジメントONEの低コストインデックスファンド「たわらノーロードシリーズ」が第3期決算を迎え運用報告書が公開されました。
特に私も保有している「たわらノーロード 先進国株式」と「たわらノーロード 新興国株式」について、運用報告書の内容を詳しくチェックしておきます。
第2期の運用報告書も比較参照下さい。
たわらノーロード 先進国株式運用報告書
たわらノーロード先進国株式はMSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)を指標とした低コストインデックスファンドです。
信託報酬 年率0.20%(税抜)、購入時手数料及び信託財産留保額 なし
運用実績
たわらノーロード先進国株式の今期(第3期)の騰落率は+2.8%(ベンチマークのMSCIコクサイ(配当込み)は +3.3%)
ベンチマークとの乖離(-0.5%)を生じた要因は信託報酬等コストによるもの。分配金は0円。
実質的なコストについて
1万口あたりの費用
信託報酬額 27円
売買委託手数料 0円
有価証券取引税 1円
その他費用 4円
合計 31円
実質コスト 0.251%
たわらノーロード先進国株式は2017年12月30日付けで信託報酬率の引き下げを行っています(年率0.225% ⇒0.20%(税抜))。
たわらノーロード先進国株式の実質コストが0.251%というのは、eMAXIS Slim先進国株式インデックスの最新の実質コストと比べても非常に優秀です(評価期間等条件は異なります)。
注:ただし、手数料として分離できないコストが隠れている可能性があります(運用報告書からは読み取れません)。他ファンドとの比較ではトータルリターンも合わせて総合的に評価する必要があります。
純資産額等
純資産額 288億円(2018年12月15日)
外国株式パッシブファンド・マザーファンド 純資産額 2,844億円(2018年2月15日)
月次資金流出入
モーニングスターより抜粋。
たわらノーロード先進国株式の月次の資金流入は好調で、コンスタントに資金が入っています。
たわらノーロード 新興国株式運用報告書
たわらノーロード新興国株式はMSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)を指標とした低コストインデックスファンドです。
信託報酬 年率0.34%(税抜)、購入時手数料なし、信託財産留保額 0.3%
運用実績
たわらノーロード新興国株式の今期(第3期)の騰落率は-13.4%(ベンチマークのMSCIエマージング・マーケットインデックス(配当込み)は -12.4%)
ベンチマークとの乖離(-1.0%)を生じた要因は信託報酬等コストのほか、為替要因及び配当課税によるもの。分配金は0円。
実質的なコストについて
1万口あたりの費用
信託報酬額 52円
売買委託手数料 10円
有価証券取引税 11円
その他費用 18円
合計 91円
実質コスト 0.647%
たわらノーロード新興国株式は先進国株式と同様に2018年12月30日付けで信託報酬率の引き下げを行っています(年率0.495% ⇒0.34%(税抜))
第2期決算時の実質コストが0.760%でしたので大きく低下しており、最安クラスとなっています。
純資産額等
純資産額 49億円(2018年12月15日)
エマージング株式パッシブ・マザーファンド 純資産額 664億円(2018年4月18日)
純資産総額ではeMAXIS Slim新興国株式に劣後しています。
月次資金流出入
コンスタントに資金が入っていますが、新興国株式市場が不調なことと、2017年後半以降はeMAXIS slim新興国株式に投資先を変えた投資家も多いのかもしれません。eMAXIS slim新興国株式は毎月5億円以上資金が入っていることから、ややさみしい状況です。
全体の所感
たわらノーロードシリーズは品質も良く真面目に運用されている印象ですが、eMAXIS Slimシリーズとニッセイの購入・換金手数料なしシリーズに押されて3番手に甘んじています。
私も特定口座及びつみたてNISA口座で保有しているのですが、新興国株式クラスのつみたてファンド(特定口座)は、「たわらノーロード新興国株式」から「eMAXIS Slim新興国株式」に変更済み。
また、来年以降のつみたてNISA銘柄を「たわらノーロード先進国株式」から「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」に変更します。
決して内容が悪い訳では無いのですが。。。
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