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野村インデックスファンド(Funds-iシリーズ) 第8期運用報告書(2018年9月)

野村AMのインデックスファンド、Funds-iシリーズの最新(第8期)の運用報告書がアップされています。

Funds-iシリーズは、16種の基本的なインデックスファンド・バランスファンドを取り揃えており、為替ヘッジ型が設定されている点は面白いファンドです。

が、ここ最近では信託報酬コストが相対的にやや割高になってしまいました。

今現在、よりコストの安いファンドが選べる場合には、積極的に本ファンドを選択する必要は無いのですが、私は新生銀行のゴールドランク対策の為に、野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i新興国株式)を毎月5,000円つみたてていますので、運用報告書の内容をチェックしておきます。

野村インデックスファンド・新興国株式 決算概要

野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i新興国株式)はMSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)に連動を目指す信託報酬率年0.648%(税抜年0.60%)のインデックスファンドです。

2010年11月の設定から、丸8年の運用実績があり、安心して投資が出来る環境です。

第8期の運用報告書を見てみましょう。

実質的なコストについて

運用報告書の2ページ目に1口当たりの費用明細が掲載されています。

  • 信託報酬率 年0.648%
  • 信託報酬 100円
  • その他コスト 26円
  • 実質コスト(税込み)0.815%

信託報酬以外のその他コストとして、主に「売買委託手数料」「有価証券取引税」「保管費用」が事前にわからない費用としてかかっています。

新興国株式ファンドの実質コストは、数年前までは1%を下回れば上出来と言えるレベルでした。上記の実質コストは前年よりも下がっていますし、十分と言いたいところですが・・・

最近の低コストファンドの例では、たわらノーロード新興国株式で0.760%(2017年10月12日決算)、eMAXIS slim新興国株式が0.312%(2018年4月25日決算)※ただし、決算期間が1年ではないため単純に日数で換算すると0.435%程度 と、明確な差が付いており割高に感じます。

ベンチマークとの乖離について

運用報告書の5ページ目に「当ファンドのベンチマークとの差異」の記載があります。

Funds-i新興国株式 騰落率 -1.8%(ベンチマーク -1.0%

ベンチマークのMSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)に対して0.8%下回る結果となっています。

ベンチマークからの乖離要因は、前述のコスト、配当金に対する課税、為替評価の差異とされており、クリアに説明されています。

やはり配当込み指数を採用しているファンドは説明がわかりやすいですね。

運用状況についての所感

さて、野村インデックスファンド(Funds-iシリーズ) は真面目に運用されていているファンドという印象を持っていますが、相変わらず純資産額は小ぶりです。

Funds-i新興国株式の純資産額は現在43.7億円。

類似ファンドでは2009年10月設定の、eMAXIS新興国株式インデックス(Slimではない方)の純資産額が316億円、昨年7月31日設定のeMAXIS Slim新興国株式インデックスの純資産額が既に102億円、2016年3月設定のたわらノーロード新興国株式が48億円となっています。

今のところ、Funds-i新興国株式の資金流出入はプラスを維持しているので心配は要りませんが、一般に不人気ファンドは途中償還の心配があるので長期投資ではネックとなります。

モーニングスターより)

Funds-i新興国株式の交付目論見書では償還基準を「受益権⼝数が 30 億⼝を下回った場合等は、償還となる場合があります。」と定めていますので、一つの目安になります。

eMAXIS Slim新興国株への乗り換え検討

先に記載した様に、私は新生銀行のゴールドランク対策の為に、野村インデックスファンド・新興国株式(Funds-i新興国株式)を積立てているのですが、よく考えると積立て済みの部分は一旦売って、他の金融機関でよりコストの安いファンドにスイッチしても問題ありません。

乗り換え検討時に役に立つツールが、バリュートラストさんの乗り換えコストチェッカーです。

Funds-i新興国株からeMAXIS Slim新興国株へ乗り換える場合のシミュレーションを行いました。

色々と前提条件の下での結果ですが、乗り換えの際に含み益に課税される影響が大きく、「評価額」は7年後までは現状維持の方が良い結果です。ただし、乗り換えない場合も最終的に課税されるので、上図の通り手取り金額での計算結果は1年目より乗り換えた方がプラスの結果。

Funds-i新興国株は信託財産留保0.3%の設定があり、eMAXIS Slimは無しなので、計算上Funds-iに不利に出ていますが(信託財産留保の設定はファンドに残る人にはプラスなので、本来は悪い話ではありません)、それを割り引いても信託報酬コスト差が年0.411%もあるのは大きいですね。

結論としては、速やかにeMAXIS Slim新興国株へ乗り換えを行います(Funds-iのつみたては継続します)。

 

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じゅん@

アラフィフ会社員、既婚子なし、共働き。2006年から貯蓄と並行して低コストインデックス投信のつみたて投資を行っており、インデックス投資歴19年目。投資ブログを書き始めたのも同時期です。
国際分散投資派のほったらかし投資スタイルで資産形成を実践します。

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