米国株や海外ETF (米国ETF) に投資する場合に、どの証券会社で取引するかを決める訳ですが、その際に最も考慮すべき事はドル調達コストです。
日本円から米ドルに為替振替する際の調達コストは、為替スプレッドに含まれており、主要ネット証券(マネックス証券、SBI証券、楽天証券)で為替取引を行う場合、1米ドルあたり25銭 が基本となっています。
現在のレート、1ドル107円とすると約0.23%にあたるので、投資額が大きいとインパクトがあります。
さて、SBI証券と楽天証券ではこのドル調達コストを安くする方法がありますのでご紹介。
FXからの現引き(SBI証券)
SBI証券ではSBI FXαによるドル買建玉を現引きによって外貨そのものを受け取る事が可能です(ミニFXは対象外)。
これによりスプレッド 片道0.2 銭 で米ドルを調達できます。
ただしSBI FXαは1単位が1万米ドルと100万円以上必要なので、積立には使いづらい仕組みです(積立には後述の住信SBIネット銀行を使う)。
あと、FXは注文に慣れるまでは少し大変ですね。
住信SBIネット銀行からの外貨入金(SBI証券)
SBI証券の外貨建口座と住信SBIネット銀行の外貨普通預金口座間では外貨入出金が可能です(これを利用するのがもっとも簡単で手っ取り早くておすすめ)。
住信SBIネット銀行でのドル円の取引コストは 1米ドルあたり4銭 となっていますので、SBI証券ユーザーはドル調達時に限らず円転する際も一旦住信SBIネット銀行へ資金を移動してから取引した方がコスト面で有利です。
特に外貨積立の場合は、2018年4月2日以降 1米ドルあたり2銭 にコストが改定されていますので、コツコツとドルを買っていくと更に良いでしょう。
あとは、住信SBIネット銀行は他の外金融機関からの外貨送金受取に対応しています。
5万通貨以上で手数料無料(5万通貨以下はドルの場合25米ドルの手数料がかかります)。
なんらかドルを調達する手段がある場合は、住信SBIネット銀行に送金しSBI証券へ移動する事ができます。
楽天証券・SMBC信託銀行外貨送金サービス(楽天証券)
楽天証券はSMBC信託銀行と提携しており、外貨送金時にSMBC信託銀行に支払う入金手数料が通常4,000円/1回から1,000円/1回に安くなっています。
ドルを調達する手段があればSMBC信託銀行(あるいは三井住友銀行)を通じて楽天証券へ入金が可能。
しかし現実的には、このあたりのサービスはSBI証券が一歩有利という現状です。
売買手数料なども考慮が必要ですが、米国株や海外ETF (米国ETF) 利用者は総合的にはSBI証券の一択で良いのではないでしょうか。
この記事の感想を下のコメント欄でお寄せください