SBI証券や楽天証券など、投資信託の保有残高やつみたて購入によりポイントが還元される証券会社があります。
たかがポイントサービスですが、おまけだと馬鹿にしてはいけません。チリも積もればで年間で結構馬鹿にならない金額になります。
投資信託は同じ商品であればどこの証券会社で保有しても成績は同じなので、ポイント還元率の良いネット証券に集約することで、実質リターンを底上げ出来ますよ。
楽天カードによる積立投資に強い楽天証券
楽天カードクレジット決済で1%還元
これから証券口座を開くのであれば楽天証券が第一選択と思います。何と言っても、2018年10月に始まった楽天証券の楽天カードクレジット決済が強い!
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- 上限金額:月額50,000円まで
- カード決済額の1%分の楽天スーパーポイントが付与
- 楽天証券でつみたて可能な約2,500種類の投信を購入可能
- 特定口座、NISA、つみたてNISAも対象
ノーロード(購入時手数料0円)どころか、NISA口座も含めてつみたて購入額の1%が還元されるのは非常に大きいです。
私もこのサービス開始で、それまで休眠口座となっていた楽天証券の口座を復活させました。毎月eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)を満額、楽天カードクレジット決済でつみたてています。
楽天証券ハッピープログラム
楽天証券は楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」利用者に対して、ハッピープログラムというポイントプログラムを提供しています。
マネーブリッジは楽天銀行残高から楽天証券へ自動で充当する仕組みの事ですが、マネーブリッジを設定するだけで、楽天銀行の普通預金金利が年0.1%となり、通常(0.02%)の5倍、メガバンクの普通預金金利(0.001%)の100倍になります。
また、楽天証券では2017年にMRF(マネー・リザーブ・ファンド)が廃止されており、楽天証券口座に入金したお金は「預り金」となり金利が付かないので、投資信託購入者に限らず、個別株や海外ETF購入者も、楽天証券と楽天銀行はセットで利用する以外は考えられません。
さて、楽天証券のハッピープログラムでは、残高10万円ごとに3~10ポイントが付与されるように2021年8月1日より変更されました。
公式サイト対象銘柄一覧(2021年8月末現在)
公式サイトハッピープログラムの対象、楽天証券でのお取引(投資信託分)の進呈ポイントの変更に関するお知らせ
実は、従来はSBI証券よりも有利だった一部の低コスト投信については改悪になっています。
<ポイント付与対象外の銘柄>
<10万円ごとに3ポイント付与となる銘柄>
私がメインで購入しているeMAXIS Slim全世界株(オールカントリー)も改悪対象に入っていました。10万円ごとに3ポイントということで、後述するSBI証券の0.0462%(年率)に比べると不利となっています。
1000万円分保有している場合
- 楽天証券:年間3,600ポイント(300ポイント/月)
- SBI証券:年間4,620ポイント(385ポイント/月)
楽天スーパーポイント投資による楽天SPU+1倍
楽天証券と楽天スーパーポイントの連携に注目すべき理由がもう一つあります。
楽天証券では、2018年より楽天スーパーポイント(通常ポイント)を使用して投資信託が購入できるようになっていますが、500円以上(1ポイント+499円でも良い)のポイントを利用した投信購入で楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)ポイント+1倍となります。
最近は「楽天経済圏」なんて言葉が聞かれますが、楽天グループのサービスを使い倒すことで、ポイントが更にポイントを産む仕組みとなっています。
楽天ポイントの効率的な獲得と消費については、下記記事で詳しく紹介しています。
最高0.2%還元となるSBI証券
投信マイレージサービス
SBI証券では投信マイレージサービスを実施中。2021年4月1日より一部の低コストファンドのポイント付与率が引き上げられました!
- ポイント付与率は年率0.022%~0.2%
- ポイント付与率一覧
SBI証券で保有する投資信託の月間平均保有額によってTポイントまたPpontaポイントが付与されます。
付与率は下表のとおり。特に古くからの投信ユーザーには、比較的信託報酬率の高い投信の保有残高が1,000万円を超えると最高0.2%(年率)となるのが非常に魅力的です(私も「インデックスeシリーズ」を未だに保有していますが、0.2%還元は助かっています)。
<付与率が0.0462%の銘柄>
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)
<付与率が0.042%の銘柄>
- ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
<付与率が0.0401%の銘柄>
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
<付与率が0.0374%の銘柄>
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
例えばeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、信託報酬年率0.104%(税抜)ですが、販売会社であるSBI証券の取り分は年0.042%しかありません。なんと逆ザヤとなってまで還元している状態です(販促の位置づけなのでしょう。将来的に変更される可能性に注意)。
付与されたTポイントで、再び投資信託を購入することも可能ですし、ウェルシア薬局を利用している方は、毎月20日のウェルシアデーでポイント1.5倍分の買い物にあてるのが良いでしょう。
SBI証券もクレジットカード投信つみたてが始まっています
楽天証券の後発として、SBI証券でも三井住友カードによる投信つみたてでポイント付与が始まっています。
- 上限金額:月額50,000円まで
- カード決済額の0.5~2%分のVポイントが付与
- 2021年12月10日までスタートダッシュキャンペーン中
- 特定口座、NISA、つみたてNISAも対象
三井住友カードのゴールドカードで積み立てることで、楽天証券に並ぶ1%還元となります。「三井住友カード ゴールド(NL)」であれば、年間100万円の利用(条件あり)で年会費永年無料となるので、SBI証券ユーザーの方は検討すべきかと思います。
投資信託の移管方法について
上記の通り、ポイント還元に限ってみると、銘柄によっては証券会社を分けたほうが良いことがわかります。
管理の手間を考えると1社にまとめたほうが分かりやすそうですが、最近はマネーフォワードMeのようなアプリで資産状況が一目瞭然なので、それほど手間では無いでしょう。
じゃぁ、移管してしまおう!!とした場合、投資信託の移管には結構な手数料が発生します(通常は出庫側で1銘柄あたりいくらかかります)。
ポイントサービスはいつ改悪されてもおかしくはないので手数料を払って移管するのは必ずしも良いとは思いません。
上手く移管するには、たまに行われる移管キャンペーンを利用するか、損益がとんとんのところで(課税を避けて)売却・再購入するかでしょうか。
投資信託移管に関する手数料等について以下の記事でまとめています。
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