つみたてNISA(少額非課税制度)は資産形成の一助として利用しない手はないと思うのですが、そもそも認知度が3割も無いということで、一般に浸透するにはまだまだ時間がかかりそうです。
ここではつみたてNISAに興味を持った方が、実際にどんな商品を買ったら良いのか、私の考えをまとめてみます。
つみたてNISAのメリット・デメリット
つみたてNISAのメリットは非課税期間が20年とれる事。最後の投資枠(2037年に購入したもの)はそこから20年間(2056年まで)非課税で保有が可能です。
株価は短期では上がったり下がったりするものですが、20年の長期投資であれば上がる可能性が高い(日本株はデフレで長期に低迷したけどね)。
なので、つみたてNISAでは非課税の恩恵を最大に受けるために、期待リターンの高い株式ファンドを100%買って20年間放置しておけば良いというのが一つの考え方。
一方で、つみたてNISAの非課税投資枠は年間40万円×20年で総額800万円なので、これだけで老後の備えには足りません。
資産全体で運用を考える必要があり、つみたてNISAを土台にして、特定口座でも資産運用を進める必要があると思います。
資産全体として、株式ファンドと国債や定期預金など安全資産とリスクのバランスを取りましょう。
まずは自分の投資方針を決める
というわけで、投資商品の話に行く前に、自分の資産運用全体をどうするのか?投資方針を決めなければいけません。
特に、年間にいくら投資にまわす(まわせる)のか?を明確にすることが第一歩です。
赤字家計なのにリスク資産投資している場合じゃないでしょう。
まずは家計の状況を正確に把握して、年間の投資額と方針を決めるところから。
つみたてNISAは年間40万円(月に3.3万円)まで。リスク資産への投資が初めての人はまずはこの枠内で始めてみてはどうでしょうか。
つみたてNISAで何を買うか?
先ほど株式100%でという話をしました。
せっかくの非課税枠を債券で消費してはもったいないと考えています(債券は課税口座で持てば良い)。
つみたてNISAの対象商品は6,000からあるファンドのうち金融庁が個人がコツコツとつみたてで資産形成するのに向いていると厳選したものです。
基本的にはどれを買っても大きな問題はありません。
ただし、20年をフルに活用しようと思うとめちゃくちゃ長い期間です。
どういう状況になっても対応できるように、できるだけ世界に広く分散して投資する事を考え、全世界株式や先進国株式インデックスを対象としたファンドを第一候補としてはどうでしょうか。
もう一つは、株式100%ではありませんが、これ一本におまかせのバランスファンドも、リバランスが不要のため、放ったらかし投資にはおすすめです。
注意点として、20年の間には自分の意志に関係なくファンドが繰上げ償還してしまう可能性もあります(繰上げ償還すると非課税枠が終わってしまいます)。
つみたてNISAの為に組成された専用ファンドなどは、まだ資産規模が小さいですし、資金流入が限られます。安定運用の純資産総額目安としては30億円くらいでしょうか。
参考として私は現在「たわらノーロード先進国株式」を、妻は「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」をつみたてNISAでつみたてています。是非下記の記事も参照下さい。
追記:2019年よりつみたて銘柄をeMAXIS Slim先進国株式に変更しました。
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