これから老後に向けて資産を築いて行こうという、(資産家ではない)一般的な家庭にとって、投資の細かい各論よりもまず大切なのは、家計の管理やもっと広い視点でのお話なのだと思います。
「Get Rich Slowly」の「10 Steps to Financial Success in 2010」をベースに、私なりの「より良い投資生活に向けた10ステップ」をまとめてみました。
Step #1 細かく支出を記録しよう
年間の収入がいくら位で支出がどの程度か?だいたい頭の中では判っているつもりでも、実際の金額をきちんと把握することが大切。
家計簿に集計してみる事で、いくら貯蓄(投資)に回すべきなのかという予算立ても可能となります。
Step #2 予算を立てよう
手元に残ったお金を貯蓄にまわすのではなく、計画的にやった方がお金は貯まります。
数週間から数カ月間、お金の流れを記録したら、それを元に予算を立てましょう。
予算の立て方の1例として20%を貯蓄に、50%を必須なものに、30%を出来れば欲しいものに割り振ってみるという大雑把な予算でも良いと思います。
Step #3 銀行・証券口座の見直し
ムダな手数料を払っていませんか?
銀行で言えばATM利用手数料や振込手数料などは最近では無料となる場合が多いですし、証券口座の取引手数料も変化しています。自分の口座がどのような手数料体系なのかを確認し、よりサービスの良い口座への変更を検討しましょう。
Step #4 その他の見直し
保険の見直し・・・その保険は本当に必要なのか?複数の保険で重複している項目があるのでは?もっと保険料の安い会社もあるかもしれません。
クレジットカードの見直し・・・カード手数料に見合うサービスを受けているか?ポイント還元率の高いカードへの切り替えも検討。
Step #5 生活防衛資金を確保する
まずは車の故障や病気など、比較的起こり得る、急な出費に備えた非常用資金を確保します。その後、リストラなど本当にイザと言う時の為のまとまったお金を確保しましょう(一般に生活費の3ヶ月分から2年分と言われます)。
Step #6 借金の繰上返済
低利固定の住宅ローンを抱えたままでも、勉強を兼ねて投資を始めてみるのは私はアリだと思いますが、一般には借金の返済に優る投資は無い訳です。
余裕資金が出来きた時にはさっさと借金の繰り上げ返済に当てるのが賢いと思います。
Step #7 老後に向けたプランをたてよう
自分が将来もらえる年金の額の少なさに驚いている人も多いのではないでしょうか。定年退職後に必要な額や投資・運用で増やす目標額など設定し、それに向けて時間が味方する若いうちから準備を始める必要があると思います。
Step #8 ルール化・自動化する
人の意志は弱いものですし、感情に左右されて非合理な行動もとってしまいます。給与口座からの自動積立(預金・ファンドの購入)の仕組みを作る事、また、自分の投資のルール(マニフェスト)を作る事が重要です。
Step #9 自分で考える力を付ける
どの様に投資をしていくかという話は、結局はその人それぞれによってbestなやり方が違ってきます。金融機関の窓口に相談に行くというのはカモにされに行くようなものですし、フィナンシャルプランナーのような方も、あなたがどの程度株価が下がっても平気でいられるか?なんて判りません。ある程度自分で勉強して考える事が出来るようにならなくてはいけないでしょう。
Step #10 仲間を作る
お金の話は職場ではしづらいものです。
ブログや先日の「インデックス投資ナイト」のようなイベントを通じて投資仲間を増やしていく事は、より良い投資生活に向けた重要な要素の一つだと思います。
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この10カ条をチェックしてみると、1と2は細かくやってないです…。
基本的に飽きっぽいので続かないのかな。
あとはできてるかなって思っています。
9が一番大事なのかなと感じます。
>うさみみさん
うさみみさんの様に既に支出をきっちりとコントロール出来ている方は、わざわざ家計簿を付けなくても良いと思いますが、一般に何から始めようかとなると、家計の状況の把握かなと。
こんにちは。
10ステップ参考になります。
投資だけでなく、家計も含めて資産全体でアプローチするという考え方に共感です。
ちなみに私は「Step #9 自分で考える力を付ける」が目がいきました、奥が深いです。
>あつまろさん
コメントありがとうございます。
投資方法について、唯一正解と言えるものは無いだけに、自分で考えて納得している事ってとても大事ですよね。