これまで何度か記事にしていますが、ごく一般のサラリーマンにとって資産形成は一朝一夕に成るものではありません。
毎月の給料からコツコツと積立を行いながら運用して増やすという以外に王道は無い訳です。
私は10年少し前から投資信託による積立投資を継続していますが、2018年1月からは「つみたてNISA」も始まりました。あらためて積立投資実践のための要点であるキーワードをまとめます。
1.なるべく早く始める
SBI証券や楽天証券ほか主なネット証券では、今は毎月100円から投資信託の積立が可能となっています。
まずはネット証券に口座を開いて少額で積立投資を始めてみましょう。
株価は気ままに上がったり下がったりしており、短期の予想がいかに難しいか。
自分のお金を投じてみて感じる事は多いと思います。経験に勝る教材はありません。
2.家計を把握し積立金額を先取りする
本格的にリスク資産への投資を行う前に、まず家計の状態を把握しましょう。
貯蓄と負債の状況はどうなのか?
奨学金など有利子の借金を返す事がまず第一(返済に勝る運用なし)。次に生活防衛資金と呼ばれるイザという時の為の資金(生活費数カ月から1~2年分)を貯める事が優先です。
その上で、年間にいくら貯蓄に回せるのか?
先取り貯蓄として毎月の積立額を決めてしまいましょう(無リスク資産とリスク資産の両方を積立てていく)。その上で手元に残った額で生活するようにする。
うちは夫婦共働きですが、一人分の稼ぎで生活できるよう貯蓄率50%を目安と考え積立額を決めています。
積立投資のメリットとしては、定期的に一定額を投資する事で安い時期に買えなかったり、高い時期にだけ買ってしまう事を避けられます。
3.投資先を分散する
一つの資産にだけ投資するよりも、値動きの異なる複数の資産に分散投資を行うことで、価格の変動(リスク)を軽減する事ができます。
大きく増えるか大きく減るかという一極集中の半丁博打を行うのではなく、少しずつでも安定してプラスにするための分散投資。
個別株はそもそも一定額を積立てるのには向いていませんし、分散して複数の銘柄を購入する場合にどこまで管理ができるでしょうか。
投資信託を使えば少額から簡単に世界中の企業に投資する事が出来ます。
将来どこで革新的なイノベーションが起こるか判りませんが、世界に分散投資しておけば世界経済の成長と共に資産が増えていきます。
4.積立作業を自動化する
毎月の積立金額を決めていても、手動でタイミングを見ながらの購入は、もうすぐ株価が天井なんじゃないかと買いにくかったり、逆に少し下がったときも多めに買ってみたくなったりとするもの。
主観的な判断を入れずに、機械的に一定額を購入するのが長続きの秘訣です。
つみたてNISAの場合は事前に積立て方法を設定するので購入が自動化されますが、一旦積立設定したら、気分で変更をしないこと。
5.下落時にやめない。継続すること。
株価は当然アップダウンがあります。先のリーマンショックからの金融危機では私のリスク資産も最大50%弱のマイナスとなりました。
しかしこの様な場面でも積立て投資を続けたおかげで安い時にしっかり購入する事ができ、資産は数年でプラスに回復しています。
下落相場にも積立てをやめずに淡々と購入する事。ここでも自動化がポイントです。
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