追記:2018年1月の第9期運用報告書がアップされました。
「世界経済インデックスファンド」は国内外の株式・債券に投資する低コストバランスファンドの代表的ファンドの一つで、6資産分配型となっています。設定当初より私の妻が購入しているものです。
今ならiFree8資産バランスファンド(信託報酬税抜0.23%)などより低コストの選択肢があり、世界経済インデックスファンドはあまり話題になりませんが、今でも安定して資金が入っています。
先日、第8期の運用報告書がアップされましたのでざっと内容を確認してみましょう。
実質的なコストについて
投信では、事前に明らかにされている信託報酬コストの他に、「売買委託手数料」「保管費用」といった名目でその他のコスト(事前にはわからない費用)がかかってきます。これらのコストを含んだ実質コストが膨れ上がっていないか、運用報告書でチェックします。
信託報酬率(税込) | 信託報酬 | その他コスト | 1万口あたり費用合計 | 実質コスト(税込) |
0.540% | 101円 | 16円 | 117円 | 0.631% |
前期は税込の実質コストが0.637%でしたので、前々期に引き続き下がっています。
この程度の変化は海外費用に対する為替の影響もあるのかと思いますが、いずれにしても、コストが下がったことはありがたいことです。
運用実績について
今期の騰落率は+10.2%。
新興国株式がリードした結果となっています。
前期は新興国株式が足を引っ張っており、やはりこのファンドは新興国比率が高い点が良くも悪くも運用結果に大きく影響しているようです。
各マザーファンドの状況
- 国内株式 +17.0%
- 国内債券 +2.2%
- 外国株式 +18.0%
- 外国債券 -2.9%
- 新興国株式 +25.8%
- 新興国債券 +10.7%
前期は新興国債券クラスは例年通りその他コストが大きくベンチマークに劣後しているとコメントしていましたが、改善されてきた印象です。
当ファンドのアセットアロケーションは新興国債券を17.5%も含みますので、今後も気をつけてモニターしたいところです。
当ファンドについて
世界経済インデックスファンドは、人気のSMTインデックスファンドシリーズとマザーファンドが同じという事で、その品質は一定の信用と実績があります。
運用方針である、GDP比に基づく配分が特徴的で、REITを含まず、時価総額比に比べると新興国比率が高いので、リスクが大きくなる点を承知出来るかどうかが選択のポイントです。
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