海外ETFや米株購入の為等で、米ドルを低コストで調達するにはSBI証券のSBI FXαにて米ドルを 現引きするのがコスト面で非常に有利です。
現引きとは? FXのシステム上で持っているドルを、実際のドル現物として口座に入れる事です。
以前に私が米ドルを現引きした際にもメモを残していますが、これまで何度か手数料体系が変更されていますし、情報が足りないと感じる点がありましたので、改めて取引方法をまとめておきます。
FX経由現引きのメリット・デメリット
SBI証券にてFXより米ドルを調達(現引き)すると$1あたりの為替スプレッド(手数料)が片道 0.2銭 です。
FXではなく、通常のSBI証券での為替取引の場合はなんと片道25銭。楽天証券、マネックス証券も通常は25銭なので、1ドル107円とすると約0.23%にあたります。金額が大きくなるとこの差は非常に大きいです。
FX現引きの他に、住信SBIネット銀行のドル積立を使えば2銭になりますが、それでもFX現引きとは10倍の差がありますね。他の米ドル調達方法については下記記事を参照ください。
また、SBI証券の通常の為替取引では指値注文が出来ず、1日2回レートが決まりますが、FXではもちろん自由に指値注文が出来ます。
SBI証券のFXで現引きするデメリットとしては、10,000通貨単位($10,000単位)の取引と額が大きくなってしまう点。1,000米ドル単位のミニ取引(SBI FXミニ)もありますが、こちらは現引きの対象外です(2016/6/24追記)。
外国為替保証金取引(FX)口座の開設
まずはSBI証券に証券口座を持っている方も、事前にFX口座の開設手続きが必要です。これはWEB上の手続きだけで完了し即日取引が可能になります。
もちろん、口座開設、口座管理手数料は無料。
グループ会社のSBI FXトレードとは別物(あくまでSBI証券のFXαの話)なので注意してください。
FX口座への振替
さて、取引には予め円をFX口座へ振替指示しておく必要があります(金額は余裕をもって)。私の場合、住信SBIネット銀行のハイブリッド口座に預金してありましたので、振り替え指示直後にはSBI証券の外国為替保証金取引口座の余力に反映されました。
FX取引時間について
地味に重要なのが取引時間の制限です。
【夏時間】日本時間:月曜日AM7:00~土曜日AM5:30
※ただし月曜日のAM6:30~AM7:00、火曜日~土曜日のAM5:30~AM6:00は定期システムメンテナンスのため利用できない
【冬時間】日本時間:月曜日AM7:00~土曜日AM6:30
※月曜日~土曜日のAM6:30~AM7:00は定期システムメンテナンスのため利用できない
現引き指示
ドルが約定すると現引き指示が出来るようになりますが、ここでも時間帯の制限があります。
現引き指示が出来るのは、月曜日は夏時間冬時間ともに7:00~14:00、火曜日から金曜日は夏時間6:00(冬時間7:00)~14:00
私も以前は出社前の操作で問題なかったのですが、最近は家を出る時間が早くなり、この取引時間の制限が問題となりました。
気付かずに注文を出すと直ぐにメンテナンスになり、正直焦りました・・・
モバイルアプリからもFX取引は出来るのですが、現引き指示は出来ないようです。
と言うわけで、帰宅してみると無事にドルが外国株口座に入っていました。その日のうちに、海外ETFの購入が可能です!
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最近、弾を準備するために、SBI証券で現引きしています。
その時に思ったのが、意外に資金余力が必要だという点です。
たしか現引きする金額の105%の資金が必要だったと思いますが、
「証拠金が足りません」と表示されて、ちょっと焦りました(^^;
>エッジさん
現引きの際には105%(FXの保証金(ドル円の場合10万円)とは別に?)が必要なようですね。
確かにこれも注意が必要な点です。
ETFを売却した場合、利益分の税金払う>米国?
FXで、上記により得たドルを円に替えるが、その差益利益は、
ある一定以上は、総合課税対象となるのでしょうか。
通常、FXは税金と繰越を考え、クリック(2割のみの税金)を
使っているものです。
税金に関していいかげんな事は言えないので、正確には税務署などに問い合わせて頂くのが良いと思いますが、
ドル買い(FX)→ドル現引き(FX)→海外ETF購入→海外ETF売却
という流れのうち、後半の海外ETFに関わる譲渡益の計算は、購入時は国内約定日の東京外国為替市場のTTS為替レートを、売却時は同TTB為替レートを用いて計算するようです。
http://faq.sbisec.co.jp/EokpControl?&tid=12324&event=FE0006
また、FXでのドル買いから現引きまでに円安が進行すれば、当然FXの利益として総合課税対象になると思われます。この辺り、ややこしい話になると嫌なので、私は必ずドル買い後、すぐに現引き決済し、即日で海外ETFを購入するようにしています。
私もSBI証券でVTを購入しましたが最終的に日本円に変える場合に上の逆の「現渡し」はまだできないのですよね?
>ハルさん
「現渡し」出来ませんね。出来るようになると非常に嬉しいのですが。
同様にSBI証券で香港ドルの現引きはできるのでしょうか?
残念ながらSBI証券で現在現引き可能なのは、「米ドル/円」取引のみのようですね。
http://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/help/fxlm/gb_order.html
昨夜@81.65で米ドル買いを1万ドル成約。今朝、現引きをクリック。14:20頃見ると、保証金の減額が818,400円だった。ということは@81.84で買ったことになる。取引詳細なるものを見なれていないのでよくわかりません。なぜ@81.65+@0.02で買えなかったのか教えてください。
>しげさん
14:20頃確認との事ですが、その時刻では受け渡しが済んでいないなどの理由で保証金額が概算だったりしませんか?
2009年当時の私の記録では、150万円を入金し、@95.24で1万ドル約定。
当日中に1万ドルを現引き(この時のレートは@95.10)。
その夜に547,600円を出金していますので、ちゃんと約定金額で決済されているようですが。
この時間でも残念ながら精算は特にされないようです。818,400という数字は午前中から保証金の計算欄の必要保証金なる欄にあった数字ですので14:00を待たずに算出されていたようです。よくわかりませんが、今までもっと高い費用で買っていましたので、十分満足です。ありがとうございました。