日経新聞の事前情報では既存eMAXISシリーズの信託報酬引き下げかと思われましたが、新たな低コストインデックスファンドとして「eMAXIS Slim」が設定される事が相互リンク先のバリュートラストさんより一報ありました。
参照バリュートラスト「三菱UFJ国際投信が「eMAXIS Slim」シリーズ4ファンドを新規設定」
詳細はプレスリリース1、プレスリリース2又は有価証券届出書(EDINET)に記載されていますが、これらの内外株式・債券の4ファンドは、ニッセイAMの<購入・換金手数料なし>シリーズや、たわらノーロード、iFreeシリーズに並び、いずれもクラス最安の信託報酬率となっています。
eMAXIS Slim ファンドの一覧
- eMAXIS Slim 国内株式インデックス 信託報酬率 0.1944%(税抜0.18%)
- eMAXIS Slim 国内債券インデックス 信託報酬率 0.1512%(税抜0.14%)
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 信託報酬率 0.216%(税抜0.2%)
- eMAXIS Slim 先進国債券インデックス 信託報酬率 0.1836%(税抜0.17%)
いずれも2017年2月27日設定予定。
信託報酬コスト以外のマザーファンドや運用方針は既存のeMAXISファンドと全く同じです。
当初販売会社はSBI証券、楽天証券、マネックス証券(カブドットコム証券は3月6日より)。
eMAXIS Slimは常に業界最低水準のコストを目指す!
「eMAXIS Slim」は、他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、業界最低水準を目指し続けるインデックスファンドです。
前掲のプレスリリースに記載があるように、常にクラス最低水準となるように他社の信託報酬引き下げに追従するとの事。
他社の値下げを牽制する強烈な飛び道具が出てきました。
これからインデックスファンドを購入する人にとっては間違いなく第一選択肢の一つとなるでしょう。
eMAXIS Slimの所感
低コスト競争はありがたいのですが、既存のeMAXISのコストはそのままに、同じブランドのファンドを一部でこっそりと安く売るやり方は正直私は好きではありません(せめて別ブランドなら・・・)。
これ、eMAXISのブランドサイトに堂々と併記されるんだよね?
既存ファンドの顧客に対してやリテラシーの低い人をカモにしている状況をどう説明するのだろう。
新規設定ファンドという事もあり、私は様子見で、現在のたわらノーロードとニッセイ<購入・換金手数料なし>の積立を継続します。
ライバル三井住友TAMは動くか
ところで、ライバルの三井住友TAMのSMTシリーズは、これまで低コスト競争を静観していましたが、eMAXISの動きに何か対抗措置を行うのでしょうか?
三井住友TAMはSMTシリーズの兄弟ファンドにインデックスeシリーズを持っています。
仮に販社の多いSMTシリーズの信託報酬を下げられないとしても、インデックスeは当初からネット専売ですし、こいつを対抗馬として値下げ再投入しないかなと以前よりずっと期待しています!
(インデックスeは存在を忘れ去られようとしていますが、今でも私の口座で残高の一番多いファンドです)
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