先日の「投信ブロガーが選ぶFund of the year 2015」において、見事2年連続で第1位を獲得したニッセイ外国株式インデックスファンドの第2期運用報告書がwebにアップされました。
早速内容をチェックしておきます。
実質的なコストについて
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは、MSCI コクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する信託報酬率0.200%(税抜)(注:2016年11月22日以降、本報告書の期中は0.39%)の低コストインデックスファンドです。
まず、運用の中で手数料等を無駄に払っていないか、運用報告書2ページ目の「1万口(元本 10,000 円)当たりの費用の明細 」より実際にかかったコストをチェックします。
ファンド名 | 信託報酬率 | 信託報酬 | その他コスト | 概算実質コスト(税込み) |
外国株式 | 年率0.421%(税抜0.39%) | 54円 | 18円 | 0.557% |
投信では、目論見書に予め明示されている信託報酬コストの他に、「売買委託手数料」「保管費用」といった名目でその他のコスト(事前に見えない隠れコスト)がかかってきます。
決算期が異なるので単純比較は難しいのですが、このクラスのファンドの中で実質コストは最安といって間違いないレベルです。
ただし、その他コストが0.1%以上乗っかっているのは他社ファンドに比べて多いなぁという印象を受けます。
ベンチマークとの乖離について
インデックスファンドの品質パラメータとして重要なのは、今期パフォーマンスのベンチマークとの乖離がいかに少ないか。
5ページ目のベンチマークとの差異を確認します。
ニッセイ外国株式インデックスファンド
税匹き前分配金再投資騰落率+3.5%(ベンチマーク+3.6%)
ベンチマークにほぼ連動しました。
当ファンドはベンチマークにMSCIコクサイ インデックス配当込み指数を採用していますので、乖離の評価が非常にクリアです。ベンチマークに負けた分は上記のコストということでほぼ説明がつきます。
その他雑感
このファンドは、私も外国株クラスの一部として投資しています。
月次の資金流入額を見るとここまで極めて順調に資金が入っており、人気の高さが伺えます。
(投信まとなびより)
ただし、「たわらノーロード 先進国株式」がより安い信託報酬0.225%(税抜)で12月に登場した事や、当ファンドの信託報酬率の低減に伴って先月よりSBI証券の投信マイレージ対象外となったことが、この先どう影響するのか注目です。
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