最近の株高で、リーマンショックで傷ついたポートフォリオも損益が大きく改善した人も多いと思います。相場低迷時にもコツコツと時間分散して買い付けてきた投資家が「隠れた勝者」とする日経新聞記事も注目を集めました。
- 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー「隠れた勝者は、過去の相場低迷時にも怖がらないで買い続けてきた「コツコツ投資家」たち 」
私も2006年より10年以上コツコツと積み立ててきた一人ですが、「どん底の時も積み立てを継続する」というのは、実際は頭で思う程簡単な事ではありません。
どんな心構えが必要なのか、私の経験をまとめておきます。
リーマンショックとリストラの経験
我が家の場合、2007年6月をピークに保有リスク資産の損益率が悪化、リーマン・ブラザーズの破綻が2008年9月でしたが、どん底は2009年2月の-46.6%で、ほぼ半分までリスク資産が減っています。
正直、当時は底なんて全く見えていませんでしたし、この頃、積立てを止めた人や消えていった投資ブログも多かったと思います。
更に悪いことは重なるもので、2008年10月に私自身がリストラにあい、私の転職先が決まったのはそれから、8ヶ月も先の事でした。
どん底のときもコツコツ買うには準備が必要
普通のインデックス投資信託へ投資では、紙切れになって資産価値がゼロになる事はありませんし、FXや株の信用取引のようにマイナスになることもありません。
それでも、投資額が大きくなれば、1日で給与やボーナスが吹き飛びますし、まして、リーマンショックで50%のマイナス状態の時は「ドル崩壊」「資本主義経済の終焉」と言われていたので、平然と買い向かえる人は普通ではないです。
それに、どこが底値かわからない状態なので、最初は威勢よくチャンス到来!と買い増ししていても、途中で資金が切れてしまうケースも。
この経験から「どん底の時もコツコツ買い続ける為に」私が言える事は、平時の準備が重要 だということ。
仕組みづくりが全て
結局は基本的な話になってしまうのですが、十分な生活防衛資金が無ければどん底で買うどころか売らなければならないハメに。
リスク許容度も、株高の時は強気に考えがちです。
毎月あれこれとタイミングを考えて購入する方法も機械的にできれば良いのですが、実際はどん底では悩む事になるのでは。
いわゆる稲妻の瞬く瞬間に市場に居ないとか、肝心な時に買えなければ後悔するでしょう。
長期投資の中で、この先また株価が大きく暴落することはあるでしょうから、その時は経験を活かして慌てずに対応したいものです。
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