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【誰でも最初は初心者】私がインデックス投資を始めたきっかけ

最近は、私の職場でもNISAという言葉が聞かれるようになり、つみたてNISAのような非課税制度をきっかけに投資を始めてみたという、若い人が増えています。

ベテランブロガーでは、相互リンク先の虫とり小僧さん「いつか子供に伝えたいお金の話」が投資(資産形成)を始めたきっかけは保険屋さんだったとの事。

また、同じく相互リンク先のkenzさん「インデックス投資日記@川崎」は、勤務先の企業型確定拠出年金(DC)導入がきっかけ。

と言うことで、きっかけはひとそれぞれですが、皆さん誰もが投資初心者の時期がありました。そういう私は、プロフィール欄でも書いていますが、住宅ローンの検討がきっかけで投資を始めました。

金融知識が無いまま社会人に


私の学生時代は部活と恋と研究生活で、社会や経済の話には全く興味がありませんでした。バブル時代を少しは経験しているのですが学生だったためか全く実感はありません。Windows95が出たインターネット黎明期で、まだネット証券なんて無い時代でしたし、株式に投資するという発想すらありませんでした(文系学部の友人からも株式投資しているという話は聞いたことがなかった)。

そうこうしているうちに、バブルが弾け氷河期時代真っ只中、運良く外資メーカーの研究職として就職できたのですが、社会人になっても職種柄、経済情勢など意識する機会もなく、好きな研究をしていれば良いという環境でした。

そう言えば、大学院生時代は日本育英会(現:日本学生支援機構)の第二種奨学金を借りていましたが、返済が始まっても年利3%の利子を払っているということを意識しておらず、手元のキャッシュフローを優先していました。結婚前にようやく一括繰り上げ返済。こんなに減額されるならもっと早く返済すれば良かったと。。。後悔

金利水準も知らずにローンを組んだ

こんな金融知識の無い社会人がいいカモである例が一つ。

社会人になって1年ほどで頭金を貯めて、ひと目惚れした新車の2Lセダンを5年ローンで買ったのですが、提示されたマイカーローンの金利が妥当かどうかなんて全く分からない程金融知識が無かったので、当時の私の判断基準は毎月の支払額が給与額から考えて払えるかどうかだけ。

確かディーラーで、年利12%程度のローン金利が提示されたと記憶しています(そういう時代だったけど今考えると高すぎ!)。

一応、ローン金利の値引き交渉をして一桁までは下げてもらったと思いますが、先程書いたように毎月の支払額がいくらになるかが判断基準で、結局年利いくらで借りたのか覚えていません。せめて他社との比較くらいすれば良かったのですが、初めての大きな買い物に舞い上がり即決で契約して帰った記憶があります。

プロからしたらカモもいいところですね。

当時は、SNSも無く情報も人間関係も限られていた時代でした。怪しい投資話と縁がなくて本当に良かったと思います。今は良くも悪くもいろんな人と気軽に交流ができるので、本当に自己防衛する必要がありますね。

投資に興味を持ったきっかけは住宅ローン

さて、30歳で結婚し、共働きで貯蓄を進めるのですが、今度は生活の基盤となる家が欲しいとなる訳です。

さすがに家は人生最大の支出なので、これはちゃんと勉強しなければマズイ事になると感じて、お金の事を勉強しました。

複利の力の凄さを知ったのは、住宅ローンの検討がきっかけです。

35年ローンで総支払額が倍になる!?
いや待てよ、逆に複利で運用したら凄いじゃない!!(この時の資産が複利で増えていくイメージ図が、後に現実とのギャップになるのですが、それはまだ数年先のお話)

マンションの頭金として貯めていたお金で運用を始める訳にはいきませんので、まず頭金の支払いを終わらせ、半年程はブログや書籍を読んで投資の勉強だけをしていました。

今なら100円から投資信託を購入できるので、まず投資してみるという考えもありますが、当時は最低10,000円からでしたので、最初の一歩ハードルも高かったです。

この頃、世間ではデイトレードが全盛期だったのですが、素人なりにこれは私には無理と思っていました。私がたまたま本屋で手にとったのはチャールズエリスの「敗者のゲーム」でした。

ナイスショットを一発決めた者が勝つのではなく、いかにミスを減らすかが重要 と言うのが本書の要点ですが、学生時代の部活動や、趣味のゴルフで「勝負に負けないプレー」とはどういうものか自分なりの哲学がありましたから、本書の内容と重なる点が多く、疑問無くスっと受け入れられました。

その後、ウォール街のランダムウォカーほか、著名な投資本は一通り読みましたが、今でも「敗者のゲーム」が一番好きで、私のバイブルになっています。

インデックス投資が投資の世界の入り口でした

そんな訳で、投資との出会いが最初からインデックス投資(株価指数への長期分散投資)というのは、投資ブロガーでは意外と珍しいパターンかもしれません。

世界中のプロが参加しているマーケットで、平均点を取り続けるというのは凄い事 じゃない?

ブログのサブタイトルにあるように私は「バーディ狙ってボギーよりも、刻んでパーを取って行きたい」という性格なので、コツコツ増やしていくインデックス投資は自分に良く合っています。

それまでは銀行預金オンリーだったのですが、私が初めてリスク資産への投資を行ったのが2006年2月。当時流行っていた、中央三井外国債券インデックスファンド(現:三井住友トラストAM)をまず10万円ほど買っています。

同時期に当ブログを始めており、その後の様子はブログに記してきた通りですね。

ちなみに投資を始めた初年度(2006年)末のポートフォリオは下記記事の様な感じ。

私の投資経験は10年ちょっとですが、長期投資する!と方針を掲げていても、実は当初から現在までずっと保有している銘柄はありません。また、今とはアセットアロケーションの配分も大きく違います。

当時も今も、バイ・アンド・ホールドを基本方針にしていますが、個人向けの投資商品はたった10年で大きく変わりました。投資経験を積むにつれて考え方も変わるし、やり方も柔軟に変えていけば良いと思っています(これから投資を始める人は悩むよりまずは始めてみましょう)。

転機はリーマンショックとリストラ

私が投資を始めた頃は、子供が居ない夫婦共働きなのでリスクを取っても平気。住宅ローンはあるけれど、35年間低金利で固定したので支払い計画は立っているし、住宅ローン控除といざとなれば団信保険がある。住宅ローンを返すよりも自分で運用したほうがお得だと考えていました。

私の人生の大きな転機であり、投資に対する考えや方針が大きく変わったのは、2008年にリーマンショックとリストラを経験したことでした。

理屈では雇用保険の失業給付もあるし、妻は別の業界でフルタイムで働いているので、失業してもすぐにお金に困る訳ではないのですが、無職になるというのは理屈ではない恐怖です。

転職活動では同業種に20社以上応募しても、ほとんど書類で落とされたのも恐怖を増幅したのでしょう。ある非常に狭い分野では、世界のトップクラスに近い人達が居る環境で専門性とスキルを高めてきたつもりが、結局それをネタに食っていけるほど私自身に実力がある訳でもなく、そもそも、その分野というのが世の中からみると非常に特殊でほとんど需要が無かったと。。。

リーマンショック後は空前の不況だったからか、時代がそうだったのか圧迫面接も多く、自分のキャリアや酷い会社では人格まで否定される面接というのは辛かったですね。

リーマン・ショックの後はインデックス投資ブログも沢山消えました。積み立てを止めてしまった人も多かったと思います。

それでも、山あり谷ありの長期投資を平穏な気持ちで続けて行くには、私の拙い経験からは以下のような事が大切に思います。

  1. リスクはやや安全側に考える(リスクを取れば必ずリターンも増える訳ではない)
  2. 生活防衛資金等、十分な安全資産を用意しておく(現金は精神安定剤)
  3. 自動化の仕組みを作る(リーマンショック後も淡々と買えたのはこれのおかげ)

私は今は、リスク資産と安全資産の比率を約50%ずつとし、十分な現金を常に確保しています。また、家計の実績から年間の投資予定額を12等分し、買い付けは基本は自動つみたてのみとなっています。

投資は始める時はなるべく早く若いうちに始め、あとは いかに無理せずに継続するか 、ルーチンの仕組みづくりが重要なポイントだと思います。

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じゅん@

アラフィフ会社員、既婚子なし、共働き。2006年から貯蓄と並行して低コストインデックス投信のつみたて投資を行っており、インデックス投資歴19年目。投資ブログを書き始めたのも同時期です。
国際分散投資派のほったらかし投資スタイルで資産形成を実践します。

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この記事の感想を下のコメント欄でお寄せください

  1. 虫とり小僧 より:

    投資を始めた時期は僕もほぼ同じです。
    途中の感情経過も共感できる部分が多いと思います。
    自分のことを書いているだけでは分かりませんでしたが、他の方の投資を始めたきっかけを読むのは面白いですね(笑)

  2. じゅん@ より:

    >虫取り小僧さん
    昔はインターネットがこんなに普及していませんでしたので、お金の話の情報源として親、上司、先輩の影響が大きかったですね。
    社会人新人の頃に財形貯蓄を始めたり、生保に入ったのも先輩の影響でした。