私も先日投票を行った「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2012」ですが、この週末に投票結果が発表されました。
栄えある第1位はバンガード・トータル・ワールド・ストックETF (VT) となりました。VTはここの所毎年上位に入賞していますが、国内で取り扱いを開始した2009年以来3年ぶり2度目の第1位ですね。実は私も今回5ポイント中4ポイントをVTに投票しました。
投信ブロガーらの選定理由・コメントは以下の通り。
- これ一本で世界分散。インデックス投資家の幕の内定食。
- 今年話題になっていませんが、やはり最終的にはこれという1本。
- 1本で全世界投資、中小型株もカバーへ改善、信託報酬値下げ。インデックス投資家のリーサル・ウェポンとはこれのこと。
- マネックスで海外ETFの売買手数料が下がり、ファンド自体も年々信託報酬を下げている為。熱い想いよりも冷静にコスト分析した方が私には合っているかな・・
- トラックするインデックスをより網羅的なFTSE Global All Cap Indexへ変更し、小型株も含むようになったこと、また信託報酬(エクスペンスレシオ)も0.25%(著者注:現在0.22%)と非常に低廉で、海外ETFというハードルはあるものの、これ一本で済んでしまうお手軽さが投票の理由です。
- 本ETF1本で全世界株式に投資できる上、低信託報酬。安心して長期保有できるETFだと思う。
- 小型株が含まれたことによって銘柄数が7400を超える分散投資が出来る。それも1ファンドでできる点が大きい。ベースファンドにしても良いと考えています。
- 一つで世界中の株式に低コストで投資できる最高のETF。
- 3月に経費率が0.25%から0.22%に引き下げられ、バンガードの顧客還元の考えに心を打たれたため。また、昨年12月には採用インデックスが変更になり、全世界の小型株も含まれるようになったことで、より多くの世界の株式に分散投資できるようになったから。
- コストの安さを評価しました。
インデックス投資家の幕の内弁当やリーサル・ウェポンと言った形容がなされていますが、全世界株式投資へこれ1本でという点と、0.22%という管理報酬額の低さが魅力となっています。
また商品性だけでなく、運用会社であるバンガード社の理念への共感や、世界中で取引されているツールであるという安心感も評価される理由の一つ。類似投資対象の国内ETF「上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本 (1554) 」がいまひとつ盛り上がらない理由はこの辺りの差でしょうか。
しかしVTは海外ETFなので、実際に投資する場合、今の日本の投資環境では扱いづらい点もあります。
- ネット証券の特定口座に未対応
- 分配金の再投資がしづらい
- 取引手数料が高い
私の場合、取引手数料はリレー投資により1回の取引金額を100万円程度とすることで手数料比率を下げ、為替手数料についてもSBI証券でFXからの現引きにより抑えるようにしています。
分配金再投資制度(DRIP)の導入は難しそうですが、米国株の特定口座対応は今年こそどこかのネット証券が実現するのではと期待しています(中国株は昨年マネックス証券が対応済み、楽天証券は海外ETF特定口座対応『やります』宣言が出ています)。
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過去記事の紹介&TBありがとうございます
VTは投票ポイント固め打ちの印象がありましたがその中のひとりがじゅん@さんだったんですね♪
>とよぴ~さん
ネット証券の海外ETF特定口座対応が実現したら、そこに全ての投信ETFを移管しても良いと思っています。今年実現しないですかね。