業界最低水準の運用コストを目指し続ける事を公言している、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズですが、今週、5月14日より4ファンドの信託報酬の引き下げが行われます。
プレスリリース業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施|三菱UFJ国際投信
コストは確実に投資リターンを下げる
世の中、絶対・確実ということはなかなか言えないのですが、「コスト」は確実に投資家の手元のリターンを下げます。
特にインデックス投資信託は、どのファンドもインデックス(指数)への連動を目指して運用されているので、信託報酬コストが低いファンドを選ぶことで、コストの分はリターンが向上します。
ETFであれば、信託報酬コスト(又はexpense ratio)の他に、売買手数料コスト、為替コストについても、こだわることで確実にリターンに影響しますね。
eMAXIS Slimシリーズは下表のように、これまで何度か信託報酬を下げてきました。
正直、従来のeMAXISシリーズを放置して、中身は同じSlimシリーズを新たに設定した際にはふざけるなと思いましたが、これだけ本気でコスト低下を継続し人気を集めると、今では一番安心して長期保有できるファンドとなっています。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2018」でも、20ファンド中7ファンドをeMAXIS Slimシリーズが受賞しました。
信託報酬引き下げ対象ファンド
さて、長期投資の肝となる信託報酬コストですが、eMAXIS Slimシリーズは、2019年4月18日に4ファンドの信託報酬引き下げを発表しました(適用は5月14日から)。
今回対象となるファンドは以下の通り(年率・税抜きで表記)。
いずれも、他社類似ファンドの信託報酬に対抗してとのことですが、今回、比較対象がiDeCoに採用されているファンドにも拡大されました。改めて三菱UFJ国際投信が、他を駆逐する勢いで攻めているのが伝わってきます。
というわけで、iDeCoに採用されている野村AMのDCファンドに合わせての信託報酬引き下げです。野村AMもちょうど、2019年2月に信託報酬の引き下げを発表していたようですね(6月、7月に実施予定)。
プレスリリース確定拠出年金向けファンドの信託報酬率引き下げについて|野村AM
野村AMのDCファンドは、DC専用であることもあり、あまり純資産額が大きくなく不人気です。信託報酬引き下げについては、相互リンク先のとよぴ~さんが詳しく書かれています。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は妻がつみたてNISAで保有
ちなみに、上記の対象ファンドの中でも、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は、妻がつみたてNISAで購入を続けているファンドです。
クラスNo.1の低コストもさることながら、純資産額も240億円を超え、着実に伸びているバランスファンドです。
各資産クラスに分散投資して、あまり大きなリスクを取らずにそこそこのリターンが得られれば良いという妻の投資対象としてはピッタリ。
なにしろ、つみたてNISAは最高20年間保有を続けるわけですから、今後も堅実な運用が継続することを期待します。
従来のeMAXISシリーズもなんとかして欲しいのですが。。。。
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