今日の日経新聞電子版で、非常に驚いた記事がありました。
株指数運用、市場を席巻
低コスト強み、投信の8割 企業選別機能衰えも世界の株式市場で株価指数の構成銘柄を丸ごと買うインデックス運用が急激に広がっている。
日本株市場では投資信託の8割、年金運用の7割に達してきた。
低コストで市場平均並みの成績を狙うのが効率的との見方が強まっているからだ。
インデックス運用が勢いを増せば、業績や将来の成長性で個別企業を選別する市場の大切な機能が衰えてしまいかねない。
つい最近まで、株式投信の3割がインデックス運用となっており、比率が上昇していると言われていました。
今後のその比率は高まると言われていましたが、まさか既にこれ程になっているとは、自分が何か勘違いしているのか疑うレベルです。
株式投信のうちインデックスファンド比率が30%に到達
5月の投信概況によると、株式投信に占めるインデックスファンドの比率(純資産残高ベース)が初めて30%に到達したとの事。 13日に発表された投資信託協会の統計によ...
インデックス運用は大きくなりすぎたか?
インデックス運用が多数派になることはないと私は思っていましたが、8割とは・・・
ここでもう一つ、バンガード社の2014年の面白いレポートがあります。
バンガードジャパン「インデックス運用は大きくなりすぎたか?」
運用の世界においてコストは益々重視され、インデックス投資の比率は更に上がるだろうと述べられていますが、インデックス運用が個別銘柄に無関心に「市場全体を買う」という投資方針をとることで、市場の非効率化が進むのであればアクティブ投資にとっては儲けのチャンスが増える事になります。
その為、世の中のあらゆる投資家がインデックス運用を採用するケースはあり得ないと考えられていますが、先ほどの8割りという値は未知の領域。
企業でも個人でも良いのでアクティブ投資家を育てるというのが今後の課題になっていくのでしょうか。
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