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ニッセイ外国株式インデックスファンド第3期運用報告書(2017年1月)

先日行われました「投信ブロガーが選ぶFund of the year 2016」において、前人未到の3年連続第1位を獲得したニッセイ外国株式インデックスファンドの第3期運用報告書がWeb上にアップされましたので内容を確認しておきます。

なお、対象期間は11月21日までとなっており、fund of the year 1位獲得の理由の一つである昨年11月22日付けで行われた信託報酬引き下げ(税抜0.24%から0.20%)の前期間となっています。

実質的なコストについて

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドは、MSCI コクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する信託報酬率0.200%(税抜)(注:2016年11月22日以降、本報告書の期中は0.24%)の低コストインデックスファンドです。

ファンド名 信託報酬率 信託報酬 その他コスト 概算実質コスト(税込)
外国株式 年率0.260%(税抜0.24%) 30円 13円 0.379%

まず、運用報告書2ページ目の「1万口(元本 10,000 円)当たりの費用の明細 」より実際にかかったコストをチェックします。

投資信託では予め明示されている信託報酬コストの他に、「売買委託手数料」「保管費用」といった名目でその他のコストがかかってきます。この事前に見えない隠れコストの確認が重要となります。

前期の実質コスト0.557%(税込)に比べて今期は改善しており、外国株式インデックスファンドでは最安レベルとなっています。

ただし、依然としてその他コストが0.1%以上乗っている点については、昨年も他社ファンドに比べて多いと指摘していますが改善を求めたい点です(売買委託手数料や保管費用以外のその他コストは、監査費用のほか信託事務の諸費用、借入金の利息として説明されていますが、先進国株式インデックスファンドのその他費用で目立つものは監査費用くらいで、他は誤差に紛れるのが普通では?)。

ベンチマークとの乖離について

インデックスファンドの品質パラメータとして、ベンチマークとの乖離がいかに少ないかが重要となります。

ニッセイ外国株式インデックスファンド
(税引き前分配金再投資)騰落率-8.0%(ベンチマーク-7.8%)

通年ではベンチマークにほぼ連動した運用となっており、差分は信託報酬の影響で説明可能です。
また、市場が大きく変動する局面ではベンチマークとの乖離が生じたと運用報告書に記載されていますが、結果オーライではなく常にベンチマークをトレース出来るよう努めてもらいたい。

その他、資金流出入状況など

当ファンドの純資産額は前期の190億円から356億円へ、年間150億円以上も急成長しています。

月次の資金流出入額を見ると、毎月10億円以上資金流入しており、インデックスファンドとしては非常に人気が高い事が伺えます。

月次資金流出入
(投信まとなびより)

ただし、昨年12月の流入額が1.1億円と急減している点、トランプショックによる一過性のものなのか、ベンチマークからの乖離騒動の影響なのか、今後注意が必要だと思います。

何らかのイベントで設定や解約が増えるファンドは余計なコストが増えるのではないかと思っています。できればDCのような積立資金が、常に安定して入っているファンドを選びたい。

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じゅん@

アラフィフ会社員、既婚子なし、共働き。2006年から貯蓄と並行して低コストインデックス投信のつみたて投資を行っており、インデックス投資歴19年目。投資ブログを書き始めたのも同時期です。
国際分散投資派のほったらかし投資スタイルで資産形成を実践します。

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