先日まとめ記事を書いたeMAXISインデックスファンドシリーズ運用報告書に引き続き、eMAXISのバランスファンドである8資産均等型及び波乗り型についても第4期運用報告書がアップされています。
資産配分の推移
8資産均等型は国内外(新興国も)の株式、債券、REITにそれぞれ12.5%ずつ配分。
波乗り型は8資産への基本配分(70%)に加え、国内株式・債券、先進国株式、新興国株式についてはトレンドフォロー戦略として過去25営業日で騰落率の良いクラスに投資するというもの。
トレンドフォロー部分の実際の各資産クラス配分は、今期も下図の様にかなり大きな変動がありました。
基準価額の推移
今期1年間の騰落率は8資産均等型+21.9%、波乗り型+18.3%、イコールウェイトのベンチマークは+21.8%。分配金はいずれも0円。
今期は波乗り型が途中で波に飲まれてしまったようです。
この結果に関して運用報告書では本ファンドはベンチマークを設定しておらず、イコールウェイトはあくまで参考指数だとして考察がありません。
トレンドフォロー戦略について報酬を別途取っているわけではないですし、後述の様にコストが嵩んでいる訳でもないので、説明する義務は無いのかもしれませんが。
トレンドフォローというタクティカルアセットアロケーション(機動的に資産比率を変える)が必ずしも効果的ではない事を示す結果となっています。
費用の明細
eMAXISバランス8資産均等
信託報酬 88円、売買委託手数料 3円、保管費用等 11円、概算実質コスト0.618%
eMAXISバランス波乗り型
信託報酬 87円、売買委託手数料 4円、保管費用等 10円、概算実質コスト0.616%
eMAXISバランスファンドはバラ売りを自分で買うよりもコストが安いのが特徴です。
問題ないでしょう。
純資産額の状況
本日現在の純資産額は以下の通り。
eMAXISバランス8資産均等 120億円
eMAXISバランス波乗り型 34億円
特に8資産均等型は順調に資金が入っており純資産額が増えています。
先発のマネックス資産設計ファンド<育成型>(104億円)を追い越し、世界経済インデックスファンド(124億円)に迫るところまで来ています。
eMAXISバランスファンドは設定が遅かった為に不利な状況でしたが、8資産均等という特徴で上手く他のバランスファンドと差別化ができているのではないでしょうか。
ちなみにeMAXISバランスファンドはSBI証券のNISA口座で購入可能です。
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