PR

eMAXISインデックスファンドシリーズ運用報告書(2015年3月)

eMAXISインデックスファンドシリーズが1月26日に決算を迎え、先月に運用報告書がアップされていましたので実質コストや指数からの乖離をチェックしておきます。なお、eMAXISバランスファンド (8資産均等型) (波乗り型) は別記事にまとめます。

早いもので主なファンドは第5~6期の報告書となっており、NYダウと新興国リートが第2期、JPX400と国内物価連動国債が第1期(運用1年未満)となっています。

 

実質的なコストについて

投信では、目論見書に予め明示されている運用管理費用(信託報酬)のコストの他に、「売買委託手数料」「保管費用」といった名目でその他のコスト(事前に見えない隠れコスト)がかかってきます。運用報告書により実際にかかったコストをチェックします。なお今回より実質コストは報告書記載の値を採用しています。

ファンド名 信託報酬率(税込) 信託報酬 その他コスト 概算実質コスト(年率)
日経225 0.431% 70円 3円 0.449%
JPX日経400 0.356% (注 39円 5円 0.408% (注
TOPIX 0.431% 67円 2円 0.438%
国内債券 0.431% 47円 0円 0.434%
物価連動債 0.097% (注 10円 0円 0.098% (注
国内REIT 0.431% 94円 6円 0.458%
NYダウ 0.646% 78円 45円 1.011%
全世界株式 0.646% 126円 14円 0.719%
先進国株式 0.646% 125円 9円 0.694%
先進国債券 0.646% 84円 2円 0.664%
先進国REIT 0.646% 136円 27円 0.774%
新興国株式 0.646% 85円 34円 0.905%
新興国債券 0.646% 86円 13円 0.747%
新興国REIT 0.646% 71円 94円 1.498%

(注 年率ではなく実際の運用期間

これらのファンドのうち、私は新興国株式を積み立てていますが、インデックス投資日記@川崎さんでも書かれているように、前期よりも実質コストが上がる傾向です。野村のFunds-i新興国株式と信託報酬率は同じ、実質コストではFunds-i新興国株式がクラス最安となった様ですが、評価期間が異なっている事 (Funds-iの決算は9月)、Funds-i新興国株式は純資産額15億円(マザーファンドでも100億円前後)よりもeMAXSIS新興国株(250億円)の方がスケールメリットがある事から、私はeMAXIS新興国株式の積立を継続します。

NYダウと新興国リートは第2期目であり、そろそろ余計なコストはかからないはずですが、上記のとおりその他コストが嵩む点注意が必要です。

ベンチマークとの乖離について

インデックスファンドの品質評価としては、ベンチマークとの乖離がいかに少ないかが最も重要になります。以下に今期のパフォーマンスとベンチマークとの乖離について抜粋しておきます。

<eMAXIS 日経225インデックス>
今期の騰落率は+17.9%
ベンチマーク(日経平均株価)との乖離は+1.5%程度 (管理コスト等-0.5%及び配当利子・再投資効果等+2.0%)

<eMAXIS JPX日経400インデックス>
今期の騰落率は+17.7%
ベンチマーク(JPX日経インデックス400)との乖離は+0.9%程度 (管理コスト等-0.5%及びマザーファンド要因+1.4%)

<eMAXIS TOPIXインデックス>
今期の騰落率は+15.9%
ベンチマーク(TOPIX)との乖離は+1.8%程度 (管理コスト等-0.5%及び配当利子・再投資効果等+2.3%)

<eMAXIS 国内債券インデックス>
今期の騰落率は+3.2%
ベンチマーク(NOMURA-BPI総合)との乖離は-0.4%程度 (管理コスト等)

<eMAXIS 国内物価連動国債インデックス>
今期の騰落率は+2.8%
ベンチマーク(NOMURA-物価連動国債インデックス)との乖離は+0.2%程度 (管理コスト等-0.1%及びマザーファンド要因+0.3%)

<eMAXIS 国内リートインデックス>
今期の騰落率は+35.6%
ベンチマーク(東証REIT指数配当込み)との乖離は-0.3%程度(管理コスト等-0.3%)

<eMAXIS NYダウインデックス>
今期の騰落率は+29.3%
ベンチマーク(NYダウ)との乖離は+1.3%程度(管理コスト等-0.8%及びマザーファンド要因+2.1%)

<eMAXIS 全世界株式インデックス>
今期の騰落率は+23.9%
ベンチマーク(MSCIオールカントリーワールド指数・除く日本)との乖離は+2.6%程度 (組入れ比率要因-0.1%及びその他+2.7%)

<eMAXIS 先進国株式インデックス>
今期の騰落率は+24.2%
ベンチマーク(MSCIコクサイ指数)との乖離は+1.8%程度 (管理コスト等-0.8%、マザーファンド要因+2.6%)

<eMAXIS 先進国債券インデックス>
今期の騰落率は+13.7%
ベンチマーク(シティグループ世界国債インデックス)との乖離は-1.2%程度 (管理コスト等-0.7%、マザーファンド要因-0.4%)

<eMAXIS 先進国リートインデックス>
今期の騰落率は+49.5%
ベンチマーク(S&P先進国REIT指数、除く日本、配当込)との乖離は-2.1%程度 (管理コスト等-0.8%、その他-1.3%)

<eMAXIS 新興国株式インデックス>
今期の騰落率は+22.2%
ベンチマーク(MSCIエマージングマーケット指数)との乖離は+2.2%程度 (管理コスト等-0.7%、マザーファンド要因+2.9%)

<eMAXIS 新興国債券インデックス>
今期の騰落率は+13.0%
ベンチマーク(JPモルガンGBI-EMグローバルダイバーシファイド指数)との乖離は-1.5%程度 (管理コスト等-0.6%、マザーファンド要因-0.9%)

<eMAXIS 新興国リートインデックス>
今期の騰落率は+37.8%
ベンチマーク(S&P新興国リートインデックス)との乖離は-2.6%程度 (管理コスト-0.7%、マザーファンド要因-1.9%)

スポンサーリンク
スポンサーリンク
いつもありがとうございます!
応援頂けると更新の励みになります。
にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へ
にほんブログ村
 インデックスF 運用報告 
この記事がお役にたちましたら、是非シェアして頂けると嬉しいです。
じゅん@

アラフィフ会社員、既婚子なし、共働き。2006年から貯蓄と並行して低コストインデックス投信のつみたて投資を行っており、インデックス投資歴19年目。投資ブログを書き始めたのも同時期です。
国際分散投資派のほったらかし投資スタイルで資産形成を実践します。

Twitter・RSSを購読する

この記事の感想を下のコメント欄でお寄せください