あまり話題にはなりませんが、米国株式指数であるS&P500指数には現在REITが20銘柄含まれています。でもって米国REIT市場の時価総額はグローバルREIT市場全体の約60%程度をカバーしています。
(REIT Growth & Income monitorより改変)
もちろん上記の銘柄の多くはMSCIコクサイ指数の構成銘柄にもなっていますので(iシェアーズ MSCI コクサイETFの運用報告書などで確認できます)、先進国株に投資するインデックスファンドを持っている人は自動的に先進国REITにもそれなりに投資していると言えるんですよね。
なので、私は特にREITファンドをポートフォリオに加えていません(現在のポートフォリオはこちら)。
とまぁ、こんな記事を書いたのも、昨日「SMT インデックスバランス・オープン」という新しいバランスファンドが設定されSBI証券とマネックス証券で取扱が開始されましたが、その内容が気になった為です。
SMT インデックスバランス・オープンは同社の先行バランスファンド「世界経済インデックスファンド」に内外のREITを加えたものと言って良いでしょう。REITが全体の20%となっています(国内REIT 2%、先進国REIT 11%、新興国REIT 7%)。
好みの問題もあるかもしれませんが、REITに20%も要るのかなぁというのが率直な印象です。
ライバルとなるeMAXISバランスファンドには無い、SMTの目玉である新興国REITは南アフリカとメキシコだけで約75%の現状ですし・・・
いろんなアセットクラスを組み込む事で分散効果はあると思いますが、リスクを減らす事が目的であれば、まずはリスク資産への投資額を減らすなりの検討が先で、ポートフォリオは出来るだけシンプルにというのが今の私の好みです(昔はグローバルREITファンドを持っていた時期もありましたが)。
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