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eMAXISインデックスファンドシリーズ運用報告書(2013年3月)

eMAXISインデックスファンドシリーズが1月28日に決算を迎え、運用報告書がアップされましたので実質コストや指数からの乖離をチェックしておきます。なお、eMAXISバランス (8資産均等型) (波乗り型) は別記事にまとめます。

私自身が積み立てている新興国株式インデックスは実質コストが0.85%まで下がってきました!ナイス!
このファンドの投資対象「新興国株式インデックスマザーファンド」は、ほぼ新設のような状態からスタートでしたが、資産規模も大きくなりその他コストは落ち着いて来たようです。

実質的なコストについて

投信では、目論見書に予め明示されている運用管理費用(信託報酬)のコストの他に、「売買委託手数料」「保管費用」といった名目でその他のコスト(事前に見えない隠れコスト)がかかってきます。運用報告書により実際にかかったコストをチェックします。

ファンド名 信託報酬率 信託報酬 その他コスト 概算実質コスト(年率換算)
日経225 0.42% 41円 1円 0.43%
TOPIX 0.42% 42円 0円 0.42%
国内債券 0.42% 45円 0円 0.42%
国内REIT 0.42% 52円 0円 0.42%
全世界株式 0.63% 69円 6円 0.68%
先進国株式 0.63% 66円 3円 0.66%
先進国債券 0.63% 58円 1円 0.64%
先進国REIT 0.63% 81円 10円 0.71%
新興国株式 0.63% 59円 21円 0.85%
新興国債券 0.63% 66円 16円 0.78%

新興国株式及び新興国債券の実質コストの低下が目立ちます。その他のクラスは若干低下か横ばい。
ライバルファンドについてはSMTインデックスシリーズとインデックスeシリーズ(旧CMAM)(国内・外国)の直近の決算報告まとめをそれぞれ参照下さい。

 

ベンチマークとの乖離について

インデックスファンドの品質評価としては、ベンチマークとの乖離がいかに少ないかが最も重要になります。以下に今期のパフォーマンスとベンチマークとの乖離について抜粋しておきます。

<eMAXIS 日経225インデックス>
今期の騰落率は+24.5%
ベンチマーク(日経平均株価)との乖離は+2.2%程度 (管理コスト等-0.5%及び配当利子・再投資効果等+2.7%)

<eMAXIS TOPIXインデックス>
今期の騰落率は+21.9%
ベンチマーク(TOPIX)との乖離は+2.4%程度 (管理コスト等-0.6%及び配当利子・再投資効果等+2.9%)

<eMAXIS 国内債券インデックス>
今期の騰落率は+1.6%
ベンチマーク(NOMURA-BPI総合)との乖離は-0.4%程度 (管理コスト等)

<eMAXIS 国内リートインデックス>
今期の騰落率は+46.9%
ベンチマーク(東証REIT指数配当込み)との乖離は-0.5%程度(管理コスト等-0.1%及び組入比率要因が-0.5%)

<eMAXIS 全世界株式インデックス>
今期の騰落率は+34.3%
ベンチマーク(MSCIオールカントリーワールド指数・除く日本)との乖離は+2.1%程度 (外国株式インデックスマザー+2.7%、新興国株式インデックスマザー+0.3%及びその他信託報酬等-0.9%)

<eMAXIS 先進国株式インデックス>
今期の騰落率は+35.6%
ベンチマーク(MSCIコクサイ指数)との乖離は+2.2%程度 (管理コスト等-0.9%、組み入れ比率-0.1%、銘柄選択要因+0.1%、その他+3.1%)

<eMAXIS 先進国債券インデックス>
今期の騰落率は+23.9%
ベンチマーク(シティグループ世界国債インデックス)との乖離は-1.5%程度 (管理コスト等-0.8%、ポートフォリオ要因+0.1%及び評価時価差異-0.7%)

<eMAXIS 先進国リートインデックス>
今期の騰落率は+39.4%
ベンチマーク(S&P先進国REIT指数、除く日本、配当込)との乖離は-2.2%程度 (管理コスト等-0.8%、売買コスト-0.1%、配当課税-0.4%、為替評価-0.5%、その他-0.4%)

<eMAXIS 新興国株式インデックス>
今期の騰落率は+26.5%
ベンチマーク(MSCIエマージングマーケット指数)との乖離は+1.3%程度 (管理コスト等-0.7%、組入比率-0.2%、銘柄選択+0.2%、コスト要因-0.2%、その他要因+2.2%)

<eMAXIS 新興国債券インデックス>
今期の騰落率は+27.9%
ベンチマーク(JPモルガンGBI-EMグローバルダイバーシファイド指数)との乖離は-3.0%程度 (管理コスト等-0.6%、ポートフォリオ要因-1.0%、管理コスト要因-0.2%、評価時価差異-1.3%)

日本株式インデックスeファンド(旧CMAM)の決算報告でもコメントがありましたが、例えばeMAXIS TOPIXインデックスファンドで費用として報告されている値(-0.42%)とベンチマークからの乖離理由として説明されている管理コスト”等”(-0.6%)には結構差異があり、この中身は良く判らないです。

eMAXIS、SMT、CMAMのどれが良い?!

で、結局eMAXIS、SMT、CMAM、あるいはFunds-iのどれが良い?!というファンド間の比較が気になると思いますが、運用報告書ベースの実質コストや乖離率は評価期間がズレていますし、ベンチマーク値も各社で若干異なる為、正確な比較にはなりません。
「投信まとなび」などのデータベースから評価期間をそろえて5年トータルリターンなど比べてみるのが良いでしょう (時間が取れれば私も一度まとめてみるつもり)。

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じゅん@

アラフィフ会社員、既婚子なし、共働き。2006年から貯蓄と並行して低コストインデックス投信のつみたて投資を行っており、インデックス投資歴19年目。投資ブログを書き始めたのも同時期です。
国際分散投資派のほったらかし投資スタイルで資産形成を実践します。

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  1. eMAXISインデックスシリーズ実質コストまとめ(2013年1月決算)

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